幼児の歯磨き方法 ~4歳の歯磨きレッスン~

3月に入ってどんどん暖かくなってきましたね!北陸でも天気のいい日が増えてきて日中に外に出たくなるような日があります。ところが、花粉も一気に舞い始めてるようで、この一週間徐々に鼻がピクピクとむず痒くなってきた方もいらっしゃると思います。僕も花粉症なのでくしゃみが止まらず、患者さんにもご迷惑をおかけしています。鼻炎などで鼻の調子が悪くなると、口呼吸になりやすく喉を痛めたりなど、冬とは違ったトラブルが起こってくる頃でもあると思います。そんなときにはより一層歯を磨く意識を高めることで口の中を清潔に保ち、この温度差が激しく体調を崩しやすい時期を乗り切っていきましょう!

最近はお子さんの歯磨きのテーマを続けていますので、キリのいいところまでまとめてしまいたいと思います。

 

<4歳の歯磨き編>

目標

鏡の前で磨ける

手首を返して磨ける

 

○磨けないところを確認して、仕上げ磨きしていきましょう

4歳ごろになると、手の動きのぎこちなさが取れ、さらに歯磨きが上手になります。お子さんが磨けるところを増やしながら、大人が仕上げ磨きでフォローしていく時期です。4歳の子どもが一生懸命に歯磨きした後、歯垢染色液で前歯の磨き残しを確認すると“下の前歯はきれい。上の前歯の真ん中2本もきれい。その左右は赤く染まる”そんなパターンがとても多くみられます。しかし、その子たちも赤く染まった磨き残しを鏡で見ると上手に磨くことができます。だんだんと「この歯も磨かなきゃ」という意識をもつことが必要なのです。

 

 

 

○大きい鏡の前で磨こう!

「この歯も磨かなきゃ」と思うためには、自分の歯を鏡で見ることが大切です。手鏡を使うと、より詳しく口の中を見ることができますが、片手に手鏡、片手に歯ブラシで磨くのは難しいこともあります。まずは、洗面所などの鏡の前で「この歯を磨いてごらん」と糸切り歯(犬歯)あたりを指さすと、唇を“イー”っと広げます。そうして歯がよく見えるほど唇を広げられるようになると、歯ブラシも動かしやすくなり前歯全体が上手に磨けるようになります。

 

○手首を返して磨けるようになろう!

通常きき手と反対側の歯は歯ブラシが届きやすいのですが、きき手側の歯は手首を返さないとうまく磨くことができません。きき手側の歯を、手首を返して磨くことは難しいことです。しかし、子どもの歯磨きへの意識が高まると自然と手首を返して磨くことができるようになります。また、大人のまねをしてさっと手首を返して磨く子供もいます。何気ないことですが、これも素敵な成長です。「すごいね!大人みたいに格好いい磨き方ができるね!!」と声をかけてあげると大喜びします。翌日からは「あの大人みたいな磨き方をしてごらん」が親子の合言葉になります。

 

 

○磨きにくいところはお父さん、お母さんの担当

4歳くらいになると「ここ磨いてごらん」と言うと、さっと磨ける場所、少し練習すると磨ける場所、練習してもなかなか磨けない場所があります。なかなか磨けない場所は、お父さん、お母さんの仕上げ磨きの担当です。無理に練習させるよりも「まだ難しい場所」と思った方が、お子さんは歯磨きを好きでいられるようです。年齢が進むにつれて、練習すると難しかった場所もさっと磨けるようになります。

 

○歯垢染色液はとっても便利

仕上げ磨きをしながら、磨き残しを観察します。歯につく歯垢は歯と同じ乳白色をしていますが、よく観察すると歯面がざらついていることで磨き残しが分かることもあります。歯垢を赤く染め出す専用の液(歯垢染色液)を使うと磨き残しがとてもよく分かり、お子さんに磨けていないところを教えてあげたり、お父さんやお母さんが磨き残しを把握したりすることができます。赤く染まったところを自分できれいにできると子どもは大喜びし、歯垢を落とす意識が芽生えます。

ただし、赤い液を塗ること自体が嫌だったり、怖がったりする子どももいます。4,5歳のときに歯垢染色液を塗るのが嫌で泣いていた子が6歳になったら自分からやりたいと言うことも多々あります。お父さん、お母さんなどの身近な大人が染め出しをして歯を磨く練習をするところを見せてください。また、保育園、幼稚園などでみんなでやってみると楽しくできるでしょう。